「……むかしむかし、世界の上には人が住んでいました。
でも水の人や光の人はいたけれど、草の人はどこを探してもいません。
緑のない地は水や火や光で輝くだけで なにも生み出せませんでした。
人々が草のある地を求めたある時から世界は緑で満たされました。
ある日光の人ティドールはツルで囲まれた森で緑の人シェミルを見つけました。
シェミルは一人ぼっちで楽しそうに遊んでいました。
次の朝ティドールが行くと、もう森に入れなくなっていました。
いく年も過ぎてティドールはまた森へやってきてシェミルに会いました。
だけど、シェミルは成長したティドールが誰か分かりません。
シェミルは最初に出会ったときから変わっていませんでした。
ティドールはシェミルを街へ連れて行きお城へ招待しました。
豪華なお城へ招かれて、盛大なパーティが開かれました。
そこへ暗闇のヴァンデルが現れて、シェミルを奪おうをしましたが、
ティドールにより暗闇に押しのけられてしまいました。
それからティドールをシェミルは幸せにお城で暮らしました。
いく年も過ぎて世界の下にも人が住み始めたころ、
シェミルは世界の下にも新しい実りをもたらすために下の世界へ降りていき、
そこで、またティドールに出会うまで眠り続けています。」
「……(ウトウト」
「って、ちゃんと聞いてましたか?。眠そうにした姿もアトルちゃんなら一段と可愛いのでいいですが(ニヤケ。」
「それぐらい、ちゃんと聞いてる……。」
「昔話ですが中々魅力的な話じゃないですか。恋人が起こしてくれるまで眠る姫君の話……(目線だけアトルを見、軽く頭撫で」
「っ、ゼナン勝手に撫でるな……斬られたいのk」
「貴方が可愛すぎるのがいけないのですよ?。」
「……その口あとで黙らせてやる…」
「どうぞお好きなように。それでも私は貴方を愛でるのをやめませんよ(クスリと笑い」
「(軽くため息)続きはない、の…?」
「え?」
「その話の続き、ヴァンデルは何故現れてシェミルを奪おうとしたの…?」
「…、この話は続きもないですし、それはどうしてかは分かりませんよ。」
「…ゼナンが知らないこともあるんだ……な、(何か考えつつ。」
「もちろんです。貴方のことは何から何まで知っていますが、世界の全てを知った訳ではありませんからね。」
「ゼナン、今ヘンタイみたいなこと言った……」
「言ってませんっ!この私がいつ言いましたか!?」
「……いつも言ってる」
「……(ショックのあまり固まってる。」
少し長いながらここまで読んでくださりありがとうございましたっ!。
色々と嘘やオブラートに包んだところが多かったので不明慮でモヤモヤしておるかもですが、
その時はその時でのんびりと続きや何かをお待ち下さいませ。
それにしても、話だけじゃ寂しいなと思ってキャラ会話入れてみましたが、何か長いかな?…。